むかしむかしあるところに
研究者のパンダと幼いふたごのカピバラ兄弟がおりました
博士に出会う前、忙しない研究を送る日々の中で、ふたりが眠るときには必ず寄り添って
むかしばなしを聞かせていたらいいなあと思いました
最初こそ、慣れないもんだから絵本も棒読みだらけでふたりも全然寝ないし
むしろ夜泣きするしで自分がパニック起こすこともしばしばだったんだけど、
慣れてきたころには絵本がなくとも情景が浮かぶような、ゆったりした読み聞かせが
できていたらいいんじゃあ~ないのかな~~~~って…
あの教授の口からゆったりとした言の葉、生まれさせたい
生まれさせたいし、きくことができるのはデカメロふたりだけの特権
今そんなことを言われたとしても、デカメロはなんの話をしてもらったかなんて
具体的な内容は覚えてはいないんだけど、いつも寝るときには必ず教授がそばにいてくれて、
穏やかなリズムで背中をたたいてくれたり、やさしく頭をなでてくれたりしたことだけは
覚えている と、いいなあ~~~~~~~~~という… ア~~~親分子分の共に成長物語…
教授はいまでも何かしらそらで読み聞かせができる
ので、バニ江あたりがムシャクシャして寝不足なのよね!!とか言ってくると
ほ~う読み聞かせでもしてやろうか小娘~とかニヤニヤしながらふざけてくる
ハ!?!キモいしうざいわよ!!!!!って火に油注いで欲しい
対・博士兄弟あたりになると、さんびきのこぶただのあかずきんちゃんだの
どんな話だったっけってあーだのこーだのしてる中で話振られて、
あまりにもという具合に詳細に言えちゃうので「え!!?詳しすぎない?????」
という反応もらってからハッとして欲しい 顔真っ赤で汗ぶうわあ~ってなりながら、
ハーハハハお前らはそんなことも知らんのか、私くらいになると専門分野以外のあらゆる
物語の中から常日頃にヒントを得るべく研究を怠らず…ってペラペラペラペラ取り繕いの
よくわからん言葉散らかすんだけど、まあみんな絵本の読み聞かせでしょうね~って
デカメロのほうに視線よこしてにこにこしてる デカメロもにこにこする
教授はなんか一人でペラペラしながらぐるぐる回ってる
そういう照れ隠し、日常の一コマ