誰かの分までわらいかけるやつと誰かの分までなみだこぼすやつ
教授は博士のことをどこまで知って終えていくんだろうかと、云回目の思考を巡らせていました
博士は自分のことを打ち明けることもないし、その必要もないとしているから
飄々とした様で生きているようにみせているけど、
10年という月日の中で得られなかった「レオナルド博士」を知った教授なら、
たとえ博士がそれを許さなくても、白衣の裏側を覗けるようなことも
あるんじゃあないのかなって思うわけです
博士がそれを許さないとするのは、打ち明けたとしてもその先にあるものは
誰にもどうしようのないことだから、っていうのがあると思うんですけど、
でもそのずっとずっと根底に自分でも気づかないうちに膨らんでいる
「誰かの記憶に生きていたい」っていうさみしい願いに触れられたくないからっていうのも
あると思っていて… 自分じゃない誰かに触れられてしまったら、この先どうしたって
苦しくなってしまうからひた隠しにするしかない
あと単純に格好悪いから嫌っていうね(格好つけの博士は最高なので)
でもさあ、触れられたとしても、それを誰かが包み込むもあたためる術もあるわけですよ
完璧ばかりがすべてじゃないですよ、壊れるか?壊してやろうか、こわいのか、
ばかじゃないのか、そんな小さなことは捨てておけ、ぶっ壊れたら何度でもなおしてやるよ、
このわたしが、わたしを誰だと思っているんだあ~~~~~~~~~~~~~~~~
でしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????????
いやなんの話をしている これは持病のポエムが
生きているものは必ず老いていくもので、どれだけ忘れないと願っても、
声の色、指先の仕草、肌の感触、忙しなく変わる表情、
今まで触れてきた当たり前の数々が朧げになっていくものだから、
きっといつか教授も博士のことを思い出せなくなってしまう日がきてしまうだろうけど
それでも、教授が教授にしかできないことを博士の中にもたらしたことで、
教授の最後の最期にでも「おまえがおれを見つけてくれてよかった」と、
さみしい願いだった物が博士の中のあたたかな感情に溶けていってくれたらなあと思います
全部全部を忘れてもう何も思い出せなくなって漠然とした感覚だけが残っても、
それらが博士の記憶の海に沈むことなくやわらかな光として、
博士の足もとを照らし続けていて欲しいと、そう思います
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